2010年10月8日金曜日

175稲荷ずし弁当・平井真夫


非日常、日常がハッキリしない世の中になっている気がする。その昔ラーメンを食べる時は特別な日だった。『支那そば』と言って、2~3ケ月に一度位、酔っ払った兄貴が奮発して家族を連れ出したとき、食べるものだった。我が家は大家族で21歳違いの兄貴には3人の娘がいて、若い兄貴世帯は外食をしてたが、私の親父は外食なんて、私を連れて、なんてことは無かった。兄貴が勢いで幼い弟の私や姉を誘ってくれた時のどきどきしたこと!!誘われるか?ハタマタ声がかからないか?兄貴だって懐具合があるだろうし。酔っ払いは大嫌いだったが、誘ってくれたら最高だった。

今日の稲荷ずしはもらい物でよく出来ている。蓮が入っていて歯応えも楽しい。油揚げの味付けや真ん中を裂くのも大変なことを知ってるからこそ、ありがたく頂きたい。

ラーメンの味は私にとって『引け目の味』だった。自分は付属で食べさせてもらってる感じがしていた。食べたいだけの浅ましい自分は嫌いだった。・・・・でも感謝もしている、身体は美味しかった風景を覚えているから。いつでも食べられるようになってるラーメンには、こだわりがあって特別な1日に成った。

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